熱中症

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アスファルトの上で
のぼせている君が
やけに妖艶に見えた
不思議な感覚だった

息を切らしながら
頬を真っ赤に染めて
虚な目をして
暑いねなんて言うから

僕は耐えられないよ
とてもじゃないけど
ただじっとしていろなんて
無理な気がしたんだ

8月が始まる頃
騒がしい街の中で
幼いながらながらも僕は
恋というものを知った気がした

大人になったら僕ら
結婚しているのかな?
そんな話をしていたら
ドキドキが止まらなかった

放課後隠れてキスをした
2人で授業を抜け出した
真っ昼間の公園で僕ら
危ない遊びをしてた

8月が始まる頃
騒がしい街の中で
幼いながらながらも僕は
恋というものを知った気がした

あの時の気温は30度
そんなことも忘れる程
僕の気持ちが君の心へと
トクトクと心臓の音

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